AgPd触媒を用いたEuro6対応の高効率Diesel Particulate Filterシステム

 

 

著者:

本田技術研究所

 

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まとめ

- AgPd-CSFはAgPd触媒の高いPM燃焼活性と、フィルタ壁表層への触媒担持により、従来のPt系CSFよりも1.5倍程度のPM燃焼速度を有し、特に400~600℃の温度域において優位性が大きい

 

- AgPd触媒はPMとの接触による燃焼活性であることから、接触が良好なPM堆積後のDPF再生運転開始初期において、PM燃焼速度が改善

 

- AgPd-CSFはPM燃焼速度が高くDPF内部温度も上昇するため、耐熱性を考慮する必要があり、燃焼効率と耐熱性を両立させる触媒仕様設定が重要

 

- 実車NEDCモードにて、Pt系CSFに対して1.5倍のPM低減量を得ることができた

 

- Ash堆積による圧損影響が大きいため、

PM燃焼性能と圧損が両立する触媒層の厚さ設定が重要

 

- AgPd -CSFはNSCのSパージ運転で排出されるH2SをAg2Sとして吸蔵し、SO2として放出するメカニズムにより、継続的にH2Sの除去が可能

 

 

カテゴリー:

DPF

Ag

 

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